概要

 本研究の目的は、FAMEとは異なる高品質のバイオディーゼルを合成する方法を確立し、タイにおいてそれを実証すること、さらに、商用ベースでのバイオディーゼル油製造や低炭素型バイオ燃料製造技術の国際的な普及を図り、地球規模の二酸化炭素排出削減に貢献することです。

 廃食用油あるいはパーム油など現地産の油脂または油脂含有物を、副原料を用いることなく脱炭酸分解してディーゼル燃料を得るための高効率な触媒プロセスを開発します。具体的には、油脂を300~400℃で固体触媒を用いて分解し、液体炭化水素および中カロリーガスとして回収する低コスト、低環境負荷のプロセスを開発します。これにより各国で普及している脂肪酸メチルエステル(FAME)プロセスに依らない、新規で画期的なバイオディーゼル製造技術の創出を目指します。

HiBD製造プロセスの特徴

当提案技術による簡易で小規模な途上国向けプロセスを活用することにより、低炭素型社会の実現に向けたエネルギーシステムを構築し、適切な分別・回収の社会システムと組み合わせることで廃棄物処理問題の解決を図ることが可能となります。 日本で開発されつつある小規模分散型、低炭素・低環境負荷技術の普及および社会実装は、両国のみならず世界(特に途上国)の技術向上につながり、ひいては日本の科学技術を活用した途上国への国際協力の一助となり得ます。 また、本プロジェクトの実現は地域社会の持続可能な発展に貢献できるばかりでなく、カーボンクレジットの取得を通じてわが国の二酸化炭素排出削減目標達成にも資することから、両国政府の積極的な支援を得やすいCDMプロジェクトになり得るものと期待できます。

新反応のコンセプト

プロセスの概要

開発スケジュール